Contents
- 1 【応用情報技術者】システム開発技術の用語メモ
- 1.1 CRUDマトリクス
- 1.2 DFD(Data Flow Diagram)
- 1.3 E-R図
- 1.4 FTA
- 1.5 MVC(model-view-control)
- 1.6 SysML
- 1.7 アクティビティ図
- 1.8 アサーションチェック
- 1.9 インスペクション(Inspection)
- 1.10 ウォークスルー
- 1.11 完全化保守
- 1.12 機能適合性
- 1.13 クラス図
- 1.14 決定表
- 1.15 シーケンス図
- 1.16 状態遷移図
- 1.17 スタブ
- 1.18 是正保守
- 1.19 同値分割
- 1.20 ドライバ
- 1.21 パスアラウンド
- 1.22 フェールセーフ
- 1.23 フールプルーフ
- 1.24 プラットフォーム開発
- 1.25 ペトリネット
- 1.26 並行シミュレーション
- 1.27 モジュール
- 1.28 予防保守
- 1.29 ユースケース図
【応用情報技術者】システム開発技術の用語メモ
CRUDマトリクス
CRUDマトリクス(CRUD Matrix)は、ソフトウェア開発やデータベース設計において、データ操作の4つの基本操作である「Create(作成)」、「Read(読み取り)」、「Update(更新)」、「Delete(削除)」を管理するためのツールやテクニックの一つです。CRUDマトリクスは、特にシステムの要件分析やデータモデリングの段階で使用され、データベーステーブルやアプリケーションの機能と、それに関連する操作(CRUD操作)の関係を視覚的に表現します。
- 各機能が,どのエンティティに対して,どのような操作をするかを一覧化したものであり,操作の種類には生成,参照,更新及び削除がある。
DFD(Data Flow Diagram)
DFD(Data Flow Diagram)は、システム内のデータフローとデータプロセスを視覚的に表現するための図示法です。DFDは、システムやプロセスのデータフロー、データの入力と出力、およびデータ処理手順を理解しやすくするために使用されます。DFDはソフトウェアエンジニアリング、システム分析、プロセス設計などの分野で広く利用されています。
E-R図
E-R図(Entity-Relationship Diagram)は、データモデリングのための図で、データベースや情報システム内のエンティティ(データの実体)とそれらのエンティティ間の関係を視覚的に表現するために使用されます。E-R図は主にデータベース設計、情報システムの設計、およびビジネスプロセスのモデリングに使用されます。
- 外界の事象をデータ構造として表現する,データモデリングのアプローチをとる。その表現は,エンティティ,関連及び属性で構成される。
FTA
信頼性工学において、FTA(Fault Tree Analysis、故障木解析)は、システムの信頼性を向上させるための重要な手法の一つです。FTAは、システム設計や運用において発生しうる障害や事故の原因を分析し、それらの原因が信頼性に与える影響を評価するために使用されます。
障害と,その中間的な原因から基本的な原因までの全ての原因とを列挙し,それらをゲート(論理を表す図記号)で関連付けた樹形図で表す
MVC(model-view-control)
MVC(Model-View-Controller)は、ソフトウェアアーキテクチャの一種で、主にウェブアプリケーションやデスクトップアプリケーションの開発に使用されます。MVCアーキテクチャは、アプリケーション内の異なる部分を分離し、保守性、拡張性、および再利用性を向上させるために設計されました。
ソフトウェアアーキテクチャパターンのうち,仕様の追加や変更による影響が及ぶ範囲を限定できるようにするために,機能を業務ロジック,画面出力,それらの制御という,三つのコンポーネントに分けるもの
SysML
SysML(Systems Modeling Language)は、複雑なシステムをモデル化するための専用のモデリング言語です。SysMLはUML(Unified Modeling Language)の拡張として開発され、システムエンジニアリングおよびシステム設計のために特別に設計されています。SysMLは、システム全体の設計、要件の管理、ハードウェアおよびソフトウェアコンポーネントのモデル化、シミュレーション、要求のトレーサビリティなど、さまざまなシステムエンジニアリングタスクに適しています。
- システムの設計及び検証を行うために用いられる,UML仕様の一部を流用して機能拡張したグラフィカルなモデリング言語
アクティビティ図
アクティビティ図(Activity Diagram)は、UML(Unified Modeling Language)の一部として使用されるグラフィカルなモデリングツールで、システムやプロセス内での活動やアクションのフローを視覚的に表現するために使用されます。アクティビティ図は、ビジネスプロセス、ソフトウェアアプリケーション、ワークフロー、システムの設計やドキュメンテーションに広く利用されます。
- ある振る舞いから次の振る舞いへの制御の流れを表現する。
- 多くの並行処理を含むシステムの,オブジェクトの振る舞いが記述できる。
アサーションチェック
アサーションチェック(Assertion Check)は、プログラムやシステムのテストプロセスの一部として行われる品質保証の手法の一つです。アサーションは、特定の条件や仮定がプログラム内で常に真であるべきことを表す言明です。アサーションチェックは、これらのアサーションが満たされているかどうかを確認するプロセスです。
プログラム実行中の特定の時点で成立する変数間の関係や条件を記述した論理式を埋め込んで,そのプログラムの正当性を検証する手法
インスペクション(Inspection)
「インスペクション」(Inspection)は、品質管理や品質保証のプロセスの一部として使用される手法で、製品、プロジェクト、文書、またはプロセスの詳細な監査や検査を行うことを指します。インスペクションは、不良品や問題を特定し、品質を向上させるために使用されます。
作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとして主導する役割を受け持つこと,並びに公式な記録及び分析を行うことが特徴のレビュー技法
ウォークスルー
ウォークスルーは、ソフトウェアの開発プロセスにおけるテストフェーズの一部として使用されます。ソフトウェアのコードや機能が開発チームや関係者によって実際に確認され、テストされるフェーズを指します。ウォークスルーでは、ソフトウェアの機能や動作がデモンストレーションされ、問題点や改善の余地が議論されます。
仕様書やソースコードといった成果物について,作成者を含めた複数人で,記述されたシステムやソフトウェアの振る舞いを机上でシミュレートして,問題点を発見する手法
完全化保守
引渡し後のソフトウェア製品のパフォーマンスや保守性を向上させるための修正。機能追加や変更、性能強化、プログラム文書の改善などを含む
機能適合性
“機能適合性”(Functionality)は、システムおよびソフトウェア製品の品質特性の一つです。この特性は、製品が設計された機能や要件に適合しているかどうかを評価します。
- 明示された状況下で使用するとき,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満足させる機能を,製品又はシステムが提供する度合い
クラス図
クラス図(Class Diagram)は、ソフトウェアや情報システムの設計とモデリングに使用されるUML(Unified Modeling Language)の一部です。クラス図は、システム内のクラス、オブジェクト、およびそれらの間の関係を視覚的に表現するための図示法です。
- 汎化,集約,関連などのクラス間の関係
- UMLで使われる図のうち,システムの構成要素とそれらの静的な相互関係を表現するもの
決定表
決定表(Decision Table)は、複雑な条件や規則に基づいて決定を行うための表形式のツールです。特にソフトウェア開発、システム設計、ビジネスプロセス管理などの領域で使用されます。決定表は、異なる条件の組み合わせに対する結果やアクションを体系的に整理し、視覚的に理解しやすくします。
- 決定表は,条件と処理を対比させた表形式で論理を表現したものであり,複雑な条件判定を伴う要件定義の記述手段として有効である。
シーケンス図
シーケンス図(Sequence Diagram)は、UML(Unified Modeling Language)の一部であり、ソフトウェアやシステム内のオブジェクト間の相互作用を時間の経過とともに視覚的に表現するための図です。シーケンス図は、システムやソフトウェアの動作、コンポーネント間の通信、メソッドの呼び出し、オブジェクト間のメッセージのフローなどをモデル化するために使用されます
- オブジェクト間の相互作用を時系列で表現する。
- UMLで用いる図のうち,オブジェクト間で送受信するメッセージによる相互作用が表せるもの
状態遷移図
状態遷移図(State Transition Diagram)は、オブジェクトやシステムの動作や振る舞いをモデル化するためのグラフィカルなツールです。主にソフトウェア設計やシステムモデリングで使用され、オブジェクトやエンティティがさまざまな状態に遷移する構造やプロセスを可視化します。
- 一つのオブジェクトの状態がイベントの発生や時間の経過とともにどのように変化するかを表現する。
- 構造化チャートは,システムの”状態”の種別とその状態が遷移するための”要因”との関係を分かりやすく表現する手段として有効である。
スタブ
スタブ(Stub)は、ソフトウェアテストにおいて、テスト対象のコンポーネント(通常はモジュールや関数)が依存している他のコンポーネントやモジュールをシミュレートまたは代替する小さなプログラムまたはコード片です。スタブは、依存関係が解決されていない状況でテストを行う際に使用されます。主な目的は、テスト対象のコンポーネントが他のコンポーネントと正しく連携できることを確認することです。
是正保守
是正保守(Corrective Maintenance): これはソフトウェア開発や情報技術分野で使われる用語です。是正保守は、既存のソフトウェアシステムやアプリケーションのバグ修正や問題の修正に関連しています。システムが正しく機能しない場合や問題が発生した場合、それを修正して正常な状態に戻すために実施される保守作業です。
同値分割
同値分割(Equivalence Partitioning)は、ソフトウェアテストのテストケース設計手法の一つです。この手法は、入力データやテストケースを異なる同値クラスに分割し、各クラスからテストケースを選択することで、テストカバレッジを効率的に向上させることを目的としています。
読み込んだデータが正しくないときにエラーメッセージを出力するかどうかをテストしたい。プログラム仕様書を基に、正しくないデータのクラスを識別し、その中から任意の一つのデータを代表として選びテストケース
ドライバ
「ドライバテスト」(Driver Testing)は、ソフトウェアテストプロセスにおいて、特定のコンポーネントやモジュールをテストする際に使用されるテスト技法です。このテスト技法では、テスト対象のコンポーネントが依存している他のコンポーネントやモジュールを模倣するために「ドライバ」と呼ばれるプログラムを使用します。ドライバは、テスト対象のコンポーネントが正しく動作するかどうかを検証するために必要な入力データを生成し、テストを実行します。
- ドライバは,引数を渡してテスト対象モジュールを呼び出す。
パスアラウンド
「パスアラウンドレビュー」とは、ソフトウェア開発や文書作成などのプロジェクトで使用されるレビュー技法の一つです。この技法では、プロジェクトの成果物やドキュメントをプロジェクトメンバーや関係者に順番に渡して、各人がそれを評価し、意見やフィードバックを提供します。
フェールセーフ
「フェールセーフ」(fail-safe)は、システムやプロセスの設計、運用、制御において、障害やエラーが発生した場合に、安全性を維持または向上させるための原則や仕組みを指します。フェールセーフは、システムが予期しない障害に対して耐性を持つことを意味し、通常は人の安全、設備、データ、環境などを保護するために導入されます。
- 交通管制システムが故障したときには,信号機に赤色が点灯するようにする。
フールプルーフ
「フールプルーフ」(Foolproof)は、英語の表現で、「間違いができない」または「誰にでも簡単に理解できる」ことを指します。この表現は、製品、システム、プロセス、設計などが非常に使いやすく、誤りや過ちが最小限に抑えられるように設計されている場合に使用されます。
フールプルーフは、不特定多数の人が操作するシステムに、入力データのチェックやエラーメッセージの表示などの機能を加えることで、人為的ミスによるシステムの誤動作を防ぐように設計する考え方です。
プラットフォーム開発
プラットフォーム開発は、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって機能するソリューション、アプリケーション、または環境を構築するプロセスです。プラットフォームは、他のアプリケーションやサービスが実行されたり、拡張されたり、統合されたりするための基盤を提供します。
組込み機器のソフトウェア開発にプラットフォーム開発を適用する利点
- ソフトウェアを複数の異なる機器に共通して利用することが可能になるので,ソフトウェア開発効率を向上できる。
ペトリネット
ペトリネット(Petri Net)は、システムの並行性や制御フローをモデル化するための数学的なグラフィカルなモデリング言語およびツールです。ペトリネットは、ヨアヒム・ペトリ(Joaquim Pedro)によって1962年に提案されました。ペトリネットは、特にシステムの同時性(concurrency)やリソース管理、プロセス制御、ワークフロー管理などの領域で広く使用されています。
- 並行して進行する事象間の同期を表す。その構造はプレースとトランジションという2種類の節点をもつ有向2部グラフで表される。
並行シミュレーション
「並行シミュレーション」(Parallel Simulation)は、コンピューターサイエンスおよびシステムモデリングのコンテキストで使用される重要な概念です。このアプローチでは、シミュレーションプロセスを並列に実行し、複雑なモデルや問題を高速化し、効率的に解析できるようにします。
別途用意したテスト用のプログラムと検証対象のプログラムに同じデータを入力して出力値を比較する手法です。
モジュール
「モジュール」は、ソフトウェア開発や情報技術の分野で広く使用される用語で、プログラムの機能的な単位やコンポーネントを指します。モジュールは、プログラム内で特定のタスクや機能を実行するために、関連するコードやデータのグループをまとめるために使用されます。
予防保守
「予防保守」(Preventive Maintenance)は、設備や機械、システム、ソフトウェアなどの保守管理分野で使用される用語です。予防保守は、問題や故障が発生する前に、定期的な保守活動や措置を実施して、システムや設備の正常な動作を維持し、将来の故障や損傷を予防することを目的とします。
ユースケース図
ユースケース図(Use Case Diagram)は、UML(Unified Modeling Language)の一部であり、ソフトウェアやシステムの要件とユーザーとの相互作用を視覚的に表現するための図です。ユースケース図は、システムの機能や機能要件を理解し、システムのユーザーとその要件との間の関係を明確にするために使用されます。
- システムが外部に提供する機能と,それを利用する者や外部システムとの関係を表現する。
- システムとアクタの相互作用を表現する。
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