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完全化保守、適応保守、是正保守、予防保守の違いをそれぞれ調べてみた

 情報処理試験でソフトウェア保守として「完全化保守、是正保守、適応保守、予防保守」の4種類の内容がでてきます。

 具体的に保守の内容を調べそれぞれの違いについて調べ、比較してみました。

完全化保守、適応保守、是正保守、予防保守の違いをそれぞれ調べてみた

 まず、この4つに共通することについてはJISX0161:2008の「修正依頼」に対応する保守の種類ということです。

 「修正依頼」は「改良」と「訂正」に分類されます。更に以下のように分類されます。

改良」は完全化保守適応保守

訂正」は是正保守予防保守

●修正依頼に伴う4種類の保守

改良
完全化保守:引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が,故障として現れる前に,検出し訂正するための修正。

適応保守:引渡し後,変化した又は変化している環境において,ソフトウェア製品を使用できるように保ち続けるために実施するソフトウェア製品の修正。 

訂正
是正保守:ソフトウェア製品の引渡し後に発見された問題を訂正するために行う受身の修正

予防保守:引渡し後のソフトウェア製品の潜在的な障害が運用障害になる前に発見し,是正を行うための修正。

 

●応用情報処理試験での表現

適応保守:オペレーティングシステムの更新によって,既存のアプリケーションソフトウェアが正常に動作しなくなることが判明したので,正常に動作するように修正した。出典:応用情報技術者試験 平成31年春期 問48

完全化保守問題は発生していないが,プログラムの仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために,リバースエンジニアリングの手法を使って仕様書を作成し直す。出典:応用情報技術者試験 令和5年秋期 問48

 

応用情報技術者試験例題

問題は発生していないが,プログラムの仕様書と現状のソースコードとの不整合を解消するために,リバースエンジニアリングの手法を使って仕様書を作成し直す。これはソフトウェア保守のどの分類に該当するか。(出典:令和5年秋期 問48)

  • ア:完全化保守
  • イ:是正保守
  • ウ:適応保守
  • エ:予防保守

(解答)

ア:完全化保守

 

参考:JISX0161:2008 ソフトウェア技術-ソフトウェアライフサイクルプロセス-保守

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